2008-04-06

平成9年度 森林(8/8)

■問題
生態系におけるきのこ(菌類)の役割について、300字以内で説明せよ。

■解答例
 きのこは葉緑素をもたないため、光合成により有機物を生産することができず、植物の生産した有機物や一部の昆虫などを分解酵素の働きで分解して養分(餌)をとっている。きのこを作る菌類は木材腐朽菌、落葉分解菌、菌根菌であるが生態系におけるきのこの役割は次のとおりである。
 木材腐朽菌は木材を腐らせて栄養にし、土に還元する働き、菌根菌は生きた植物の根について水やミネラルを与え、植物を助ける働きをしている。 従ってきのこはこれらの活動により植物遺体の有機物を腐らせ土壌形成を進めたり、植物の生産力を向上させるなど、分解者として物質循環の重要な担い手である。

■MEMO
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