2008-04-06

平成9年度 森林(5/8)

■問題
イヌワシは主としてブナの森に生息するが、最近、その数が減少しているといわれている。そこで、保護対策として、どのような森林管理のあり方が考えられるか、イヌワシの餌の確保と生息環境保全の2点から考察し、300字以内で説明せよ。

■解答例
①餌の確保:イヌワシの主食はノウサギである。最近、ノウサギが減ってきたのは、スギなどの針葉樹林が増えてきたからと考えられている。ノウサギの生息しやすい環境は広葉樹林と草地が、モザイク状に混在するようなところである。そのような森を造成・復活し、維持する。
②生息環境の保全:イヌワシは、断崖の岩棚か、針葉樹の大木によく営巣する。基本的にはブナの原生林をできるだけ維持する。とくに営巣地の周辺環境を破壊しないことに留意する。

■MEMO
解答例のノウサギの減少についてのくだりに同意できないので、自分なりにまとめる。

「森林における野生生物の保護管理」日本林業調査会

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